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母乳・人工乳以外の、離乳食・補完食について


厚生労働省のガイドラインでは5か月、WHO(世界保健機構)のガイドラインでは月齢6カ月が、口からの離乳食に適切な時期と言われています。体が大きくなると必要エネルギーも増えてくるので、食事を遅らせることなく開始し栄養を補完する必要があります。

生後6~8ヵ月の乳児には1日2~3回、生後9~23ヵ月の乳児には1日3~4回の食事を与え、必要に応じて1~2回のおやつを追加します。(WHOガイドライン)体重が少なければ早めに開始したり、回数も増やします。
食事は赤ちゃん用に特別に作る必要はなく、大人が食べているものを取り分けて極力薄味、硬さはスプーンから落ちるか落ちないかの濃度で開始します。最初は噛まなくても飲み込むだけで食べることができる状態の食事を与えます。炭水化物だけでなくたんぱく質も一緒に与えるようにしましょう。
食事の量の評価は成長曲線の経過で評価します。乳児も個人差があり、体格の良い子もいれば、食が細い子もいます。成長曲線の中に入っていて、過去数か月の体重の増加不良がなければ、問題ありません。食事が始まると授乳回数が減る傾向があるので、積極的に授乳を継続してください。
レスポンシブ・フィーディングを実践しましょう(例えば、乳児には直接与え、年長児には自分で食べようとするのを補助します。ゆっくりと根気よく食べさせ、食べるように促すが無理強いはしない方がよいでしょう。子どもに話しかけ、目を合わせます)。
WHOのガイドラインでは2歳以上になるまで母乳育児が推奨されています。私は最初から混合であっという間に母乳も枯れてしまった記憶があるので、母乳育児中のお母さんを見るとうらやましく感じてします。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です