シンガポールでは9価のHPVワクチンを実施しています

HPVワクチンは

ヒトパピローマウイルスによって起こるがんを防ぐことができます。HPVウイルスは150以上の型が存在し、とてもありふれたウイルスで、ほとんどの場合は自然にいなくなります。しかし、ハイリスク型HPVウイルスは、長期間感染することで、子宮頸部や外陰部、咽頭がんを引き起こすことがあります。HPVワクチンは、ウイルスの感染を防ぎ、子宮頸部の高度異形成や外陰部のコンジローマ(ウイルスによるイボ)を防ぐ効果があります。

9価のHPVワクチン

シンガポールで今年接種が開始された9価のHPVワクチンは、子宮頸がん90%に関与する高リスクの7つの型、コンジローマ(ウイルスによる外陰部のいぼ)の90%に関与する2つの型のHPVに予防効果を示し、従来の2価および4価のHPVワクチンよりもカバーする範囲が広いのが利点ですHPVウイルスの感染を防ぎ、子宮頸部の高度異形成や外陰部のコンジローマ(ウイルスによるイボ)を防ぐ効果があります。接種後も、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検査を受ける必要があります。

対象年齢、スケジュール

すべての若年女性は11,12歳になったら早めにワクチン接種を検討しましょう。9歳から14歳は5ヶ月以上開けて2回接種、15歳以上では3回接種します(0、1-2、6ヶ月)。男性にも接種可能です。

安全性

日本におけるHPVワクチンは2013年から安全性の懸念から積極的な接種推奨を行っていません。HPVワクチン接種後の重篤な副反応は、厚労省の報告によると頻度は低く(広範な疼痛や運動障害は10万人接種中1.8人)、因果関係は証明されていません。 一方、世界的には、WHOは接種を推奨し、世界各国のワクチン接種プログラムにより子宮頸部や外陰部のHPV関連疾患の低下が報告されています。

過度な心配で予防接種の機会を逃すことのないよう、対象者はHPVワクチン接種を検討しましょう。

海外駐在員の働きすぎにご注意ください

シンガポールで働く日本人の駐在員は、「人員が限られている」「日本の本社が勤務状況を把握しにくい」などの理由で、過重労働になりやすい傾向があります。英語での日常業
務、同僚との人間関係、家族の問題がストレス源になることもあるでしょう。ストレスが大きくなり過ぎると、疲労感が回復しなかったり仕事の能率が低下したりするだけでなく、気分の落ち込みや不安感などメンタル面で不調が現れることも少なくありません。

 こうしたストレス反応がある時は、早めの受診をお勧めします。症状が重い場合、勤務制限や上司・産業医への相談をアドバイスし、本人の許可があればシンガポールの直属上司との面談、日本の産業医とのやりとりを通して診断書を発行することもあります。休職が必要と判断されれば、早めに日本へ帰任する場合もありますが、そのままシンガポールで時短勤務などの業務制限のもとで様子を見て、症状の回復を待つケースもあります。

 海外駐在員は仕事の能力や適応力が高い人が選ばれることが多いですが、働き過ぎによってバーンアウトしてしまったら自分だけでなく、シンガポールに帯同している、または日本に残している家族の生活にも大きな影響を及ぼします。自分の人生を仕事で犠牲にすることがないように、心身の健康状態を常に意識して毎日を過ごしましょう。