物忘れと認知症


年を取るにつれ、人の名前がすぐに思い出せなかったり、物覚えが覚えがわるくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものです。しかし、認知症は「老化によるもの忘れ」とは違います。認知症は、何らかの原因によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状をいいます。認知症が進行すると、だんだんと理解力や判断力がなくなり、社会生活や日常生活に支障が出てきます。

海外赴任などで年老いた家族と離れて暮らしていると、気付いたときに認知症が進行していたということがよくあります。普段から電話などで連絡を取り合い様子を確認しておきましょう。また、一時帰国などの機会に、薬の内服ができているか、冷蔵庫などに食物を貯めていないか、お金の管理ができているか、毎日の生活の本人の不安など聞き取りなどができると良いでしょう。

離れて暮らす家族の生活を支えていくため、今後起こりうる問題をあらかじめ想定し、家族で対策を話し合っておきましょう。 対応が必要なときには、病院に通院している場合は受診に付き添い主治医、あるいは地域包括支援センターに相談して、介護認定を受け、どのようなサービスが利用可能か説明を受けましょう。私たちも健康診断などの定期検査、必要があれば糖尿病や高血圧などの治療を受け、日ごろから健康的な食生活や運動習慣健康維持を心がけましょう。

加齢による物忘れ
原因・・・・・・・・老化
体験したこと・・・一部を忘れる(例:ヒントがあると思い出す)
物忘れの自覚・・・ある、思い出そうと努力する
日常生活・理解力・判断力・・あまり影響はない

認知症による物忘れ
原因・・・・・・・・病気
体験したこと・・・体験したことすべてを忘れる(例:食事を食べたことを忘れる)
物忘れの自覚・・・ない
日常生活・理解力・判断力・・影響がある、日常生活に支障が出る

禁煙治療のすすめ


タバコと禁煙治療

タバコにはニコチンという物質が含まれており、タバコを吸うと脳にあるニコチン受容体に結合して、快楽物質ドーパミンを出します。またタバコには、有害物質が200種類以上も含まれおり、喫煙で閉塞性肺疾患(肺気腫)、虚血性心疾患、脳卒中、肺がんをはじめとする悪性腫瘍の罹患率が上昇することが分かっています。喫煙で脳内で増加したドーパミンが減少するとタバコが吸いたくなります。つまり喫煙とはニコチン依存の状態でタバコの有害物質を摂取し続けることです。

さらに喫煙により自分だけでなく周りの人の健康に悪影響を与えます。副流煙(タバコから外に出ていく煙)は主流煙(喫煙者が肺に吸い込む煙)よりも有害物質が多く含まれています。親が喫煙していると子供の喘息や中耳炎、配偶者の肺がんの発症率が高くなることが分かっています。

シンガポールではタバコ税が高く、国内への持ち込みに高額の課税があり、電子タバコは所持や使用が禁じられています。また最近のニュースで201911日より、オーチャードロードは指定された場所以外での喫煙が禁止されるそうです。
禁煙すると12時間で血中の一酸化炭素の濃度が正常化し、数週間で呼吸機能や心機能の改善が実感できます。喫煙をやめやすくなる禁煙治療薬もありますが、禁煙で一番大事なことは禁煙するという決意です。クリニックではカウンセリングの継続や呼吸機能検査などで禁煙をサポートしながら、薬による禁煙治療も行っています。ぜひ禁煙治療についてご相談ください。