A型肝炎・B型肝炎


A型肝炎ウイルスは感染者の便から排出され、このウイルスで汚染された水や食べ物の摂取で肝炎をおこします。ウイルスを持っている人が調理した食物に付着したり魚介類の生食や汚染された水より感染しますシンガポールや日本は衛生的なので感染することはあまりありませんが、他の国に旅行したり長期滞在すると感染のリスクが高くなります。先進国でもA型肝炎に汚染された冷凍ベリー(ブルーベリー、ストロベリーなど)の摂取より流行するケースが時に報告されています。

B型肝炎ウイルスは肝障害を起こすウイルス感染症で、感染者の血液や体液のウイルスから感染することがあります。B型肝炎の感染は乳児期の集団保育で知らないうちに感染したり、ウイルスを持つパートナーとの性感染症でおこることがあります。多くの国はB型肝炎ワクチンを定期予防接種と位置づけています。成人になって感染した場合、急性肝炎を起こし、乳幼児期に感染した場合、感染状態が継続し(慢性肝炎)、大人になって肝硬変や肝がんへ進展することがあります。
A型肝炎・B型肝炎の感染既往や予防接種の免疫の有無は、血液検査で確認することができます。
A型肝炎とB型肝炎の混合ワクチンもあります。今まで予防接種を受けたことがない人は接種をぜひご検討ください。

乳児の頭の形~平坦な頭部、位置的斜頭症について


乳児の頭の形~平坦な頭部、位置的斜頭症について(1)
Flat Head Syndrome、 Positional Plagiocephaly 

乳児の頭部は柔らかく、特に最初の1年は大きく成長し、頭の形が整っていきます。

産道を通過するとき、新生児の頭は尖がっていたり縦長になりますが、これは
新生児の頭蓋骨は複数の骨から構成されていて、骨同士が重なりあうためです。

また、乳児が同じ向きばかり向いて寝たり、頭の一部のみに長時間圧力がかかりすぎると、頭が平坦になりやすくなります。(Flat Head Syndrome)これは、位置的斜頭症とも言われています。(Positional Plagiocephaly)斜頸(首の筋肉の左右不均等な緊張)によっても起こり得ます。
脳の発達に悪影響があることはないと言われています。

早産や未熟児で生まれた乳児は、頭の骨が柔らかく、NICU(新生児集中治療室)で長い間臥位で過ごすことで、斜頭症になりやすくなります。子宮の中の体勢や外部から圧迫されて斜頸気味で生まれると、のちに斜頭症になりやすくなります。あるいは生後に斜頭症から、頭の方向が一定保たれるようになり、首の筋肉の発達や機能に影響が出て斜頸になることもあります。

斜頭は頭を頭頂から見たとき、後頭部の一方が平坦で、耳の位置が左右不均等であることで診断できます。頭の形を定期的に観察し、頭の位置を変える(リポジショニング)で改善されなければ、頭蓋骨縫合早期癒合症(craniosynostosis)の除外のが必要です。頭の骨は通常4歳ごろに癒合しますが、早期に頭蓋骨が癒合することで、脳の発育に影響することがあり、治療が必要になります。診断はX線や頭部CTで行います。

簡単な治療方法としては、頭の向きを頻回に変えること、抱く時間を長くする。抱く方向を変える・ベッドの位置を変える(赤ちゃんの向き癖をなくす)、そして事故に十分注意しながら日中に”Tummy time(伏臥位)”の時間を設けることです。外科手術が必要になることはありません。