乳児の頭の形~平坦な頭部、位置的斜頭症について


乳児の頭の形~平坦な頭部、位置的斜頭症について(1)
Flat Head Syndrome、 Positional Plagiocephaly 

乳児の頭部は柔らかく、特に最初の1年は大きく成長し、頭の形が整っていきます。

産道を通過するとき、新生児の頭は尖がっていたり縦長になりますが、これは
新生児の頭蓋骨は複数の骨から構成されていて、骨同士が重なりあうためです。

また、乳児が同じ向きばかり向いて寝たり、頭の一部のみに長時間圧力がかかりすぎると、頭が平坦になりやすくなります。(Flat Head Syndrome)これは、位置的斜頭症とも言われています。(Positional Plagiocephaly)斜頸(首の筋肉の左右不均等な緊張)によっても起こり得ます。
脳の発達に悪影響があることはないと言われています。

早産や未熟児で生まれた乳児は、頭の骨が柔らかく、NICU(新生児集中治療室)で長い間臥位で過ごすことで、斜頭症になりやすくなります。子宮の中の体勢や外部から圧迫されて斜頸気味で生まれると、のちに斜頭症になりやすくなります。あるいは生後に斜頭症から、頭の方向が一定保たれるようになり、首の筋肉の発達や機能に影響が出て斜頸になることもあります。

斜頭は頭を頭頂から見たとき、後頭部の一方が平坦で、耳の位置が左右不均等であることで診断できます。頭の形を定期的に観察し、頭の位置を変える(リポジショニング)で改善されなければ、頭蓋骨縫合早期癒合症(craniosynostosis)の除外のが必要です。頭の骨は通常4歳ごろに癒合しますが、早期に頭蓋骨が癒合することで、脳の発育に影響することがあり、治療が必要になります。診断はX線や頭部CTで行います。

簡単な治療方法としては、頭の向きを頻回に変えること、抱く時間を長くする。抱く方向を変える・ベッドの位置を変える(赤ちゃんの向き癖をなくす)、そして事故に十分注意しながら日中に”Tummy time(伏臥位)”の時間を設けることです。外科手術が必要になることはありません。