切れ痔


切れ痔(Anal fissure
切れ痔のある肛門の断面像
痛そうですね。。
http://www.fascrs.org/patients/conditions/anal_fissure/




イボ痔についてはこちらをどうぞ

排便時に「イタッ」っと切れちゃったということは皆さん経験があることと思います。排便などをがまんした後、便が硬くなったり、慢性的な便秘などで、排便時に切れ痔ができることがあります。大人にも子供にも多くおこります。ほとんどの場合は肛門の縁の小さな切れ目があります。出血があってもすぐに止まるのが一般的で、痛みなどの症状も1-2週間で改善することが普通です。

生活の中では、以下のこと心がけましょう
お尻を温めたり、湯につかると血流が改善し症状が和らぎます。
排便した後は、やさしく肛門を洗い、タオルで乾かします。
水分を多く取り、食物繊維を多く取るようにします。
排便を我慢しないようにしましょう。


治療の薬は、自然治癒まで痛みを抑えるのが目的です。便を柔らかくして楽に排便できる薬を処方することもあります。麻酔成分の入ったジェルで痛みを和らげたり(使用は1週間以内)、ステロイド軟膏で炎症を緩和し腫れを取り痛みを和らげます(使用は1週間以内)。
慢性的(6週間以上)切れ痔が続く場合は肛門周りの筋肉の緊張が高まっていることが多く肛門への血流が悪くなり、傷の治りに影響していることもあります。
Glyceryl trinitrate (GTN)クリーム(Rectogesic)による治療の有効性が報告されており、慢性的な裂肛の治療もちいたところ治療なしでは10人中3-4人の治癒に対し、GTNクリームの治療したグループは10人に5人程度が治癒します。他に、カルシウム拮抗約やボツリヌス菌注射の効果が報告されています。

手術療法
手術の適応になる人は少ないですが、慢性的に続き、薬で改善するのが難しい場合は手術をを検討します。有効性は高く、再発することは少ないようです。手術では主に肛門内の括約筋を切り、筋肉の緊張を和らげます。日帰り手術で行うこともあるようです。

切れ痔は癌(がん)と関係することはありません。しかし、痔だと思っていた下血の原因が癌であったり、切れ痔の症状が長引く場合もあります。まれにクローン病という腸の病気やヘルペス感染が関連することもありますが、その場合は他の症状や診察所見があります。恥ずかしがらずに気軽にクリニックに受診してもらえればと思います。