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Sinomarin 鼻ケア用の初の高張海水スプレー

 

シノマリン®
自然で効果的な鼻ケア

25 年前にフランスで鼻ケア用の初の高張海水スプレーとして開発された Sinomarin は、現在では海水をベースにした 100% 天然の鼻用製品の完全なラインであり、毎日の鼻のニーズに対応するのに最適です。Sinomarin は 45 か国以上で展開する著名なブランドです。Sinomarin高張製品は、鼻づまりを自然に緩和するとともに、鼻腔内の余分な粘液や不純物を効果的に 洗浄し、鼻を感染症や二次的な耳鼻咽喉科合併症から保護します。Sinomarin の 100% 天然処方 (25 年前に特許を取得) には、最適な濃度の海塩 (2.3% NaCl) が含まれており、製品の効果が高く、快適に使用できます。

https://www.sinomarin.com/natural-decongestants/


シンガポール代理店 INDRUGCO (担当Helenさん) 

A-Cerumen商品使用方法

 A-Cerumen商品使用方法

耳の衛生は、鼻や口を清潔に保つのと同じくらい重要です。

耳は、日々の知覚とコミュニケーション において重要な役割を果たしています。耳は毎日、侵襲的な機器(ヘッドフォン、イヤピース、 補聴器)の使用や 、汚染された埃っぽい環境にさらされています。耳を集中的に使用すると、耳垢が過剰に生成され、時間が経つにつれて耳垢栓の形成につながります。

外耳道を清潔に保つには、耳の衛生習慣が欠かせません。A -CERUMENは、家族全員の耳を清潔に保つための確実で優しく効果的な2 in 1 ソリューションです。界面活性剤 植物由来の成分をベースに防腐剤を含まない処方で、A-CERUMEN は耳垢栓を除去しやすくし、耳垢栓を溶かして形成を防ぎます。

A-CERUMEN の使用にはすすぎは必要ありません。耳鼻咽喉科専門医による機械的抜歯の代替手段となります。

刺激がなく使いやすく、生後6か月以上のお子様にもご使用いただけます。



  • 耳の衛生を保つことがなぜ重要なのでしょうか?

理論上、耳垢は顎の咀嚼運動によって外耳道の外側へ自然に排出されます。このプロセスがうまくいかないと、耳垢が蓄積される可能性があります。形成された耳垢栓は耳の自然な機能を変化させ、聴力の低下、ハミング、めまいなどを引き起こす可能性があります。

  • 綿棒はなぜ危険なのでしょうか?

綿棒で耳を強く掃除するのは危険です。掃除するのは耳介(外耳)だけにしてください。綿棒を不適切に使用すると、外耳道が刺激され、耳垢が外耳道の底に押し込まれて耳栓ができてしまいます。耳かきやペーパークリップなどのその他の機械的な道具は、怪我や鼓膜の穿孔の危険があるため、使用しないでください。詳細については、綿棒のセクションをお読みください。

  • A-CERUMENの使い方は?

A-CERUMENは耳垢栓塞の治療や予防に使用できます

- 耳垢栓がすでにある場合:朝と夜に3〜4日間。

- 定期的な耳の衛生管理:週2回

セットアップや後片付けに時間は必要ありません

  • A-CERUMENはどのように機能しますか?

A-CERUMEN は、耳垢栓(乾燥して固まった耳垢)を湿らせて溶かします。耳垢栓が除去されると、保護と潤滑の役割を果たす耳垢が再び分泌されます。

  • A-CERUMEN は日常の衛生管理に使用できますか?

2 つの形式は同じ処方を使用していますが、A-Cerumen スプレーは、家族全員の耳の衛生を保つために定期的に使用するのに最適です (約 270 回のスプレー)。使用後は毎回、濡れた布で先端をきれいにしてください。

  • 耳垢栓はどうやって取り除くのでしょうか?

2 つの形式には同じ処方が含まれていますが、A-Cerumen の単回投与の特別に調整された実用的な設計は、無駄なく耳垢栓を溶解するように設計されています (5 日間で 10 回分の単回投与を使用)。

  • なぜ耳垢栓が必要なのでしょうか?

耳垢の量は人によって異なります。原因は基本的に遺伝(外耳道内の毛の多さ、耳垢の排出不良)です。しかし、耳垢は特定の活動(綿棒の誤った使用、水中スポーツの練習、補聴器の使用)によって生成されることもあります。  

  • スプレーや単回投与はどのくらいの期間使用できますか?

スプレーは開封後 3 か月以内に使用してください。1 回分は 24 時間以内に使用してください。使用期限を守ってください。当社の製品の有効期限は製造日から 3 年です。

  • A-CERUMENは他の製品とどう違うのですか? 

A-CERUMEN は、効果と皮膚耐性を考慮して慎重に選ばれた2 つの界面活性剤(アシルサルコシン酸ナトリウムとスクロース エステル) で構成されています。独自の配合により、A-CERUMEN は、家族全員の耳を安全かつ効果的にケアする、新しい欠かせない耳の衛生習慣の一部となります。

  • A-CERUMEN を使用するとどのような危険性がありますか?

A-CERUMENの使用に危険はありませんが、耳の痛みや鼓膜の穿孔がある場合、耳や鼓膜に病歴がある人、鼓膜切開チューブ(グロメット)を装着したことがある人は使用を避けることをお勧めします。A-CERUMENは優しく使いやすい処方のため、生後6か月から使用できます。


外耳道炎治療・小児科・シンガポール(Dr Memo)

外耳炎

疫学と危険因子

水泳、水への暴露は外耳炎のリスクを高める
頻回の耳垢除去や引っ掻きなどの外傷 
補聴器、イヤホンなどの外耳道に接触する器具 
接触性皮膚炎 、乾癬、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患
放射線治療の既往

病因

外耳道には通常、好気性および嫌気性の細菌が多数生息しており、90%以上がグラム陽性菌である。
外耳炎の原因となる最も一般的な病原性細菌は以下の通りである: 
好気性菌: 好気性:緑膿菌、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌
嫌気性:バクテロイデス属、ペプトストレプトコッカス属 
真菌感染症は細菌感染症の治療後に起こることがある。
カンジダ感染症は補聴器を使用している患者に多くみられる。

治療

軽度:外用抗生物質を7日間使用する。
例:Polydexa、Dextracin、Sofradex点耳薬 3滴 TDS(鼓膜に異常がない場合) 
シプロフロキサシン0.3% 3滴 TDS(鼓膜に異常がない場合)   
中等度:クロキサシリン50mg/kg/日をQ6H×7日間、経口投与

症状の間水泳禁止

以下の場合は紹介
点状耳介でI&Dが必要な場合
軟骨炎 / 軟骨周囲炎 

2歳未満の聴力検査 (シンガポール版)

 2歳未満の聴力検査 

- 耳音響放射(OAE):音に反応して内耳から返ってきた反響音を測定する

- ティンパノメトリー: 鼓膜の動きを調べる


OAEが不合格であれば、精密検査

- 聴性脳幹反応(ABR)

- 視覚反応聴力検査(VRA)


シンガポールで3歳未満の小児用の専門機器を備えたオージオセンター

  • Deepak D’Souza (senior paediatric audiologist from SGH)

https://dsaudiology.sg/ Woodlands


  • Ms. Nadiah Khalil

https://www.drlynnelim.com/our-audiologist/ Mount E


  • Benjamin Yeap, Sadrina Shah, Jennifer Lee

https://www.hearingpartners.com.sg/audiologist-singapore/ Lucky Plazaなど各地にあり




 

killer sore throatー耳鼻科救急(メモ・その2)

急性喉頭蓋炎は小児に多く、インフルエンザ菌(Hib)などの細菌感染が原因になる。
急性喉頭蓋炎では咽頭痛があまりにも激しいので、唾液を口から垂れ流し、
気道を確保するために、首を前に突き出すような姿勢をとり(tripod position)、
喉頭蓋の腫脹が強い場合はくぐもった声(muffled voice)になる。
頸部側面X線では,腫脹した喉頭蓋の所見がみられる(thumb sign)。
緊急時には輪状甲状間膜穿刺を行うこともある。

扁桃周囲膿瘍は扁桃周囲炎がもっと進展し扁桃の被膜の外に膿が溜まってしまう状態、
扁桃の片側だけに起ることが多く、 水も飲めないほどの痛みや高熱がある。
頚部が腫れ、開口障害が起こる。
20~30歳代の成人に多く,小児・高齢者に少ない。

咽後膿瘍は、小児では上気道炎から咽後部リンパ節炎ー>咽後膿瘍を形成することが多く,
成人では異物や外傷など続発性に発症することが多い。造影CTで診断。

口底蜂窩織炎は、歯性感染症であることが多い。
重篤な例で炎症が後方へ波及すると気道狭窄による呼吸障害を、
下方へ波及すると頚部蜂窩織炎や縦隔炎を起こすことがある。

レミエール症候群は、 10 代~20 代の健康な若者でやや男性に多い。
上気道感染に引き続き内頚静脈血栓および菌血症、
さらには敗血症性肺塞栓までを一括りにした症候群です。
内頚静脈の血栓性静脈炎の症状(頸部痛、頸部腫脹)があり
造影CTや血液培養を行なう。血栓性肺塞栓を起こすと呼吸困難となる。

killer sore throatー耳鼻科の救急(メモ)

日曜日の昼、オンラインで参加した救急医療カンファレンスの
生中継に遭遇し、勉強になったので復習…
咽頭痛は主には咽頭炎・扁桃炎と診断されることが多いが、
中にはkiller sore throatという耳鼻科の救急5疾患がある。

急性喉頭蓋炎、Acute Epiglottitis
扁桃周囲膿瘍、Peritonsillar abscess
咽後膿瘍、Retropharyngeal Abscess
口底蜂窩織炎 Cellulitis of mouth floor(Ludwig’s angina)
レミエール症候群 Lemierre Syndrome


呼吸困難、開口障害、くぐもった声(Muffled voice)、
嚥下困難、唾液を垂れ流す、起坐呼吸座位がみられる、
吸気性喘鳴(Strider)場合は、
こういったkiller sore throatを念頭に
診察、検査、気道確保、紹介等を検討する。


コロナでオンライン講義が増えて便利になりました。
続きは次の記事で…

めまいに関して(メモ)

めまいに関して
急性の眼振,回転性のめまい,不安定性,自律神経症状を伴う病態を
急性前庭症候群(acute vestibular syndrome;AVS)という。
AVSでは、末梢性(前庭神経炎),中枢性(脳梗塞等)の鑑別のため、
HINTS plusの実施します。初期の頭部MRIよりも鑑別の精度が高いようです。*

HINTS plusとはベッドサイドで簡単にできる検査です
■Head Impulse test (HIT)→ 頭位眼球反射が低下あれば、前庭機能に問題あり**
■Nystagmus → 方向交代制眼振、垂直眼振は中枢性の可能性高い
■Test of Skew deviation:斜偏位
■audiometryや音叉にて難聴チェック

 *脳幹病変の頭部MRIは1cm未満の小梗塞は検出が難しく、2~3mmのthin sliceが必要。
**前下小脳動脈AICA梗塞では前庭動脈を含むため,
HITで末梢AVSパターン を呈するので注意。難聴もチェック。

Dizzinessについての鑑別方法(メモ2)

■診察のポイント
Dizzinessの特徴を確認— 特徴、タイミング、トリガー、持続時間など
難聴や耳鳴りなど随伴症状有無を確認
脳神経症状の有無を確認
—複視、顔面のしびれ、顔の脱力感、構音障害、嚥下困難、筋力低下など
頭痛、頭部外傷、毒素または薬物への暴露の有無
胸、背中、腹部、骨盤の痛みを確認し、胸腔内または腹腔内の救急疾患を除外する

■TiTrATE診断アプローチ
t-EVS triggered episodic vestibular syndrome
トリガーによって誘発される
主に、BPPVや起立性低血圧 
Dix-Hallpike testー>BPPVの診断
起立性低血圧の診断ー>(臥位ー>立位)の血圧測定を行う
臥位から立位になった2-5分後
収縮期血圧低下20mmHg
拡張期血圧低下10mmHg
脈拍上昇30bpm

s-EVS spontaneous episodic vestibular syndrome
一般的な良性の原因は前庭片頭痛
その他、血管迷走神経性失神、パニック発作等メンタル症状、メニエール病(難聴あり)など
重症疾患には、後循環TIA、心肺疾患、低血糖症、一酸化炭素曝露、てんかん性めまいなどがある

s-AVS spontaneous acute vestibular syndrome 
HINTS検査実施し、末梢性の原因と中枢性の原因を区別
通常、前庭神経炎のことが多い
HINTSテスト— Head-Impulse, Nystagmus, Test of Skew
(注意)BPPV患者には行わないこと

■慢性的な前庭症候群の場合、
原因として、薬の副作用、不安症、うつ病、
片側性前庭障害の補償が不十分、慢性的な両側性前庭障害
重症疾患としては、小脳変性症または後頭蓋窩腫瘍

■Dizzinessについて その他、
頸椎病変またはアーノルド・キアリ奇形で発生することがある
慢性経過の場合、グルコース、電解質、および血球数検査を検討
神経学的所見、HINTS異常、非対称または片側性難聴 ー>MRIを検討

Dizzinessについての鑑別方法(メモ1)

■Dizzinessの特徴について問診
いつ起こるか?(開始、期間、どのように変化するか)
トリガー(めまいのきっかけ)は?(行動、動作、状況)
 —ベッドからの起き上がり、ベッドでの寝返り、頭を傾けること、など
急性か?慢性か?

■Red flag(精査を要する随伴症状)を確認
難聴、耳鳴り
頭痛
胸、背中、腹部、骨盤の痛みー>胸腔内または腹腔内の疾病、内圧上昇など
脳神経症状ー>脳MRIを実施
 複視・顔のしびれ・顔の筋力低下・嚥下困難・構音障害・歩行困難
頭部外傷歴、めまいを引き起こす毒素や薬物への暴露、内服薬確認

■Timing, Triggers, And Targeted Examination(TiTrATE診断アプローチ

急性Dizzinessを分類するTiTrATE診断アプローチ
t-EVS、s-EVS、t-AVS、s-AVS 4分類

発作性前庭症候群(t-EVS)-発作性めまいは数秒から数分続き、
 トリガーは各イベントでめまいを引き起こす
突発性前庭症候群(s-EVS)-トリガーなしで数秒から数日続く突発性めまい
急性前庭症候群(AVS)-めまいは24時間以上続くー さらに2つに分類される
 曝露後急性前庭症候群(t-AVS)-外傷または毒素曝露による急性持続性めまい
 自発性急性前庭症候群(s-AVS)-自発的に発生する急性持続性めまい

子供の急性中耳炎

http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0040/1/0040_G0000233_0041.html

日本耳科学会他編/医療・GL(09年)/ガイドラインより

子供の急性中耳炎の日本のガイドラインです。
急性中耳炎は,鼓膜所見と臨床症状から軽症,中等症,重症に分類されます。


中耳炎での鼓膜の所見はこちらをご参考ください。内視鏡画像による急性中耳炎・鼓膜アトラス

例:1
昨夜から耳を痛がっている。今朝38℃の発熱、不機嫌で食事はあまり食べない。
診察してみると、鼓膜は軽度発赤、軽度腫脹程度

この場合、ぎりぎり軽症の範囲内です。発症から3日間は抗菌薬なしで解熱鎮痛薬で様子を見ます。これでも症状が改善しない場合や、中等度以上の急性中耳炎の場合はAMPC(アモキシシリン)という抗菌薬などを処方します。12ヶ月未満の場合は早めに抗菌薬を処方することもあります。



Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です