Premenstrual
Syndrome(PMS)
月経前に「なんとなく体が思い」「気分が不安定になる」といった軽い症状は女性なら多くの人が経験していると思います。気分転換やストレスを避けた生活を心がけ、もし月経前の症状がつらいことがあれば、クリニックに気軽に相談してください。
PMSに対する治療薬やサプリメント、食事、生活アドバイスなどをまとめてみました。
治療薬
・利尿薬
むくみが不快な原因になっている場合は利尿薬を処方することがあります。
利尿薬によって、体のむくみ、体重増加、胸の痛み、腹痛が和らぐ可能性があります。
・抗うつ薬
気分の落ち込み、不安感が強い場合は、抗うつ薬を処方する場合もあります。
・ピル(経口避妊薬)
経口避妊薬は体内のホルモンレベルを一定に保つことで、ホルモンの変動でおこる症状を和らげる可能性があります。経口避妊薬自体の副作用もあるので、医師の診察処方が必要です。
薬局で購入可能な薬やサプリメント
アスピリンやアセトアミノフェン(痛み止め)に、カフェイン、抗ヒスタミン薬、利尿薬などが含まれた薬が市販されています。軽度、中等度のPMSに対しては症状改善が期待できます。
その他、ビタミンB6,E、マグネシウム、マンガン、必須アミノ酸のトリプトファンはPMSの症状を緩和したという報告があります。
食事について
複合炭水化物(米、パン、パスタ、イモ類)、繊維やたんぱく質を適切に摂取し、砂糖や脂肪は取り過ぎないようにします。1日3回のしっかりした食事よりも、軽めの食事を5,6回に分けて取る方がよいという報告もあります。
月経の始まる前数日間は、塩分を控えることでむくみを和らげることができます。
アルコールは取りすぎると気分の落ち込みを強くすることがあります。月経前の数日間はアルコールを控えめにしましょう。
運動
有酸素運動がPMSの症状を緩和します。30分のウォーキングを週4ー6回行うとよいでしょう。
生活リズム
食事や運動、睡眠のリズムを乱さないようにしましょう。
睡眠不足にならないようにしましょう。1日8時間程度の睡眠が理想です。
PMSを含め婦人科での症状に、漢方薬を処方することもあります。
当帰芍薬散
冷えやむくみがあり、疲れやすく血の巡りが悪い人に用いられます。
加味逍遥散
比較的体力がなく、のぼせや冷え、精神不安やいらいらがみられる人に用いられます