小児アレルギー性鼻炎


どれくらいの子供にみられますか?
アレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎を合わせた有病率は6-7歳児の0.8%-14.9%13-14歳児の1.4%-39.7%と、国によって報告が異なるものの、先進国に多い疾患で、過去20年でおよそ2倍に増加しています。

原因になるアレルギー物質は?
アレルゲン(アレルギーを起こす原因物質)は、屋内ではほこり、ダニ、ペットの毛など、屋外では草や花粉などです。食べ物のアレルギーは通常アレルギー性結膜炎やアレルギー性鼻炎をおこすことはありません。

風邪とどのように違いますか?
一般的には、ふつうの風邪でおこる鼻水は10日以内に改善することがほとんどです。鼻症状が10日以上続く場合や、日常的に鼻水などがある場合は、鼻アレルギーが関係している可能性が高くなります。一般的な風邪以外にも、鼻炎症状を起こす耳鼻科の病気として、アデノイド肥大症、鼻中隔弯曲、鼻の中の異物、鼻ポリープなどがあります。そのほか、上咽頭の肉芽腫やがんが関係することもまれにあります。

どうやって診断しますか?
一般的には、鼻の中をチェックし、病歴を聞くことで診断が可能です。鼻アレルギーの主な鼻症状は、鼻閉、水様鼻汁、くしゃみ、鼻のかゆみです。鼻炎に関係して、咳や、体のだるさ、いびき、口呼吸の頻度も高くなります。大人で、動物や花粉に関連して症状が起こる場合、アレルギー性鼻炎と診断される率が4倍になります。子供でアレルギー性鼻炎がある場合、喘息、湿疹、滲出性中耳炎にかかる確率も高くなります。

アレルギーを調べる検査は?
スキンプリックテストや血液中の特異的IgEなどです。主なアレルゲンは、ほこり、ペットの毛、花粉、草などです。食物アレルギーについて調べる必要はありません。

治療
アレルギー性鼻炎の大人に対する治療の第一選択薬は点鼻ステロイドで、抗ヒスタミンよりも効果が認められています。子供に対するアレルギー性鼻炎については、大人の場合よりもはっきり違いは認められないので、どの薬を用いるかは、主治医と相談して決めましょう。

時に軽い症状がある場合
 経口/経鼻ヒスタミン、生理食塩水での鼻腔内洗浄

時に症状があり程度は重い、あるいは、常に症状がある場合
 経鼻ステロイド、経口/経鼻ヒスタミン、鼻閉がある場合は血管収縮薬を短期間使用。
 症状が改善しているときは、1ヵ月治療を継続した後、治療を減量していく。
 
以上の治療でも症状が改善しない場合、専門医での診察と検査をおすすめしています。