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不眠症治療におけるドキセピンの使用

※シンガポールに流通していない可能性あり、ご注意ください。

ドキセピンは、三環系抗うつ薬と呼ばれる薬です。日本では認可されていません。一般的には、うつ病に対する治療で75 - 300 mg で用いられます。日中の鎮静・眠気,口渇,ドライ アイ等の抗コリン作用に基づく副作用が報告されています。また、ドキセピンは小用量で高齢者の不眠症の治療薬に適しているという報告があるようです。

論文によると、ドキセピン3mgと6mgは、入眠後の覚醒を有意に減少させ、総睡眠時間を増加させます。ドキセピンの2つの用量の間には有意な差はありません。持続的睡眠までの時間は、どの用量のドキセピンでもプラセボと比較して有意な差は認められません。最も頻繁に報告された有害事象は、傾眠と頭痛でした。有害事象は用量に関連しておらず、副作用の発生率はプラセボと同程度であると報告されています。(論文参照


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です