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帯状疱疹ワクチンZostavaxとShigerix

帯状疱疹ワクチンZostavaxは、60歳以上の成人において帯状疱疹のリスクを約50%帯状疱疹後神経痛のリスクを約67%低減します。生ワクチンであるため、免疫力が低下している人(化学療法や免疫抑制剤による治療を受けている人など)には接種しないようにしています。


米国では2017年新しい帯状疱疹ワクチンShigerixの使用が50歳以上の成人に推奨になりました。組換え帯状疱疹ワクチンShigrixは旧来のワクチンZostavaxよりも効果が高く、50歳以上の成人における帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛の両方のリスクを約90%低減すると考えられています。このワクチンは生ワクチンではないので、免疫力が低下している人にとってはZostavaxよりも安全と考えられています。組換え帯状疱疹ワクチンは、2~6ヶ月の間隔で2回の接種を行います。


帯状疱疹のワクチンを接種すべき人


50歳以上のすべての成人は、水痘にかかった記憶があるかどうか、ワクチンを接種したかどうかにかかわらず、帯状疱疹のワクチンを接種をお勧めします。帯状疱疹の予防接種を受ける前に、過去に水痘に感染していたかどうかを確認するために血液検査を受ける必要はありません。


米国では50歳以上の成人で、Zostavaxをすでに接種している人も、新しい組換え帯状疱疹ワクチンShigrixで接種することが推奨されています。50歳以上の成人で帯状疱疹の予防接種を受けたことがない場合は、古い生ワクチンよりも新しい組換えワクチンの方がおすすめされるようです。

Zostavaxは1回接種ですが、Shigerixは2か月後に2回目の接種が必要です。値段もShegrixの方が高くなる見込みです。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です