骨粗しょう症への生活アドバイス
□カルシウム・ビタミンDを十分摂取する(薬ではなく食事からの摂取が推奨されている) (51歳以上の健康な成人には1日1,000mgのカルシウム、 19~50歳の成人は800mg/日) (51~70歳は1日600IUのビタミンD、70歳以上は1日800IU)
□運動する
□アルコール過剰摂取を避ける(1日2杯まで)
□禁煙する
□転倒のリスクを減らすため対策(高齢者はリスク評価を実施)
骨粗鬆症のスクリーニング検査(骨量検査)が必要な人
□65歳以上のすべての女性
□70歳以上のすべての男性
□骨粗鬆症のリスクのある人(病気があり治療を受けている、ステロイド内服治療経験など)
□50歳以上で骨折した経験がある人。
骨粗鬆症の診断
診断は、成人若年者の平均値と比較したT Scoreでおこないます。
同じ年齢の平均値と比較した Z-Scoreも参考にしてください。
骨粗鬆症:T score<-2.5
低骨量:-1.0<T score<-2.5
内服治療をお勧めする例
□閉経後の女性で、骨脆弱性による骨折の既往がある場合
□脊椎、大腿骨頸部、股関節全体、または橈骨の33%(3分の1)のTスコアが-2.5以下
□骨折リスク評価(FRAX)骨粗鬆症による大規模骨折の10年確率が20%以上、または股関節Tスコアが-1~-2.5の場合骨折の10年確率が3%以上
内服治療、骨粗鬆症(T score<-2.5)の場合、血液検査で、ビタミンD、カルシウム、クレアチニン、TSHなどを検査し、ビスフォスフォネート製剤などで治療を行います。