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手湿疹

水仕事をすることの多い人は、手に湿疹ができやすくなります。

主な原因は、水や洗剤などによる刺激です。角質層を傷つけ、脂質を奪い、皮膚のバリア機能を低下させます。その他の原因として、ゴムや薬剤、洗剤成分による接触アレルギーや、アトピー因子による炎症が関連することがあります。

対策として、水や洗剤による接触を最小限にします。

丁寧に手を洗う必要があれば、ソープフリーの石鹸を用い、丁寧にすすぎ、洗った後は完全に手を乾かすようにします。

手を洗った後や手が乾燥した時には保湿剤を使用します。長時間水仕事を行うときにはゴム手袋を用いましょう。ゴム手袋によるアレルギーが心配な人や手荒れがひどい人は、綿手袋をつけた上に手袋、あるいはビニール性の手袋をのお勧めします。

クリニックの治療では、保湿剤に加え、指先などひどい湿疹部位にはステロイド外用剤を用います。特にアレルギーやアトピー因子がある場合は高い効果があります。湿疹に皮膚の感染(真菌や細菌など)が併発している場合は、皮膚感染の治療も行います。抗ヒスタミン薬の内服は手湿疹の痒みに対する補助療法として併用することがあります。

汗疱型の手湿疹では手掌,手指側縁 に両側性,対称性に小水疱が多発し,強いかゆみを伴います。多くの場合は原因不明ですが.高温多湿の気候や発汗過多、ニッケルなど金属アレルギーが関連することもあるようです。

Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です