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経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)の使用方法

 経口補水療法とは、点滴の代わりに経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)を口から飲ませて水分補給する治療法です。

ORSは、 塩分と糖分が適切な割合に調製されていて、おう吐や下痢によって 失われた水分と塩分が速やかに吸収されます。

軽症〜中等症の脱水がある場合の、 ORSを飲ませ方

すでにおう吐や下痢で失われた水分(不足分)と同じ量を 4時間以内にORSを飲ませて取り戻します。その後、おう吐や 下痢のたびにORSを追加して飲ませて水分を維持します。 飲ませるおおよその量は次の表を参考にしてください。 はじめの4時間は、5分ごとに飲ませるmL数として、体重のkg数と同じ〜その倍量を目安に するとわかりやすいでしょう。




(参考資料)

お子様が吐いたら下痢をしたら〜小児急性胃腸炎診療ガイドライン 2017年版 より〜

https://www.os-1.jp/faq/pdf/guideline2017.pdf

Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です