このブログを検索

予防接種(学童期)

乳幼児は生後から数多くワクチン接種を行いますが、小学生以降からも大切な予防接種があります。

まずインフルエンザですが、シンガポールでは小さな流行が年間を通してみられます。ワクチンは1年に1回は接種しましょう。日本の冬のインフルエンザ流行時期に対応する北半球用のワクチンは毎年10月頃、南半球用のワクチンは6月頃から医療機関で接種しています。

小学生高学年でTdap(3種混合大人用で破傷風、百日咳、ジフテリア含む)と日本脳炎第2期を接種します。日本脳炎はシンガポールで流通しているワクチンでご希望の場合は医師にご相談ください。

21歳以下の学生寮など集団で滞在する学生は16歳以降に髄膜炎菌ワクチン接種を検討しましょう。髄膜炎菌は健康な人の鼻やのどの粘膜にも存在しており、ヒトからヒトへとうつります。まれに菌血症や髄膜脳炎など侵襲性髄膜炎菌感染症を引き起こします。乳幼児と10代後半に感染例が多く、集団生活(寮や合宿など)で感染が広がることがあります。

26歳未満の女性HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)を接種しましょう。14歳までは2回接種、15歳以降の場合は3回接種になります。HPVワクチンは尖圭コンジローマ予防とHPVウイルスをパートナーに感染させないという利点もあり、21歳未満の男性も接種可能です。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です