おりものの異常と膣炎

おりものの量が増える、色やにおいが気になる、月経とは関係なく血が混じる。このような時は、膣炎の可能性があります。

主に、真菌感染、細菌感染、トリコモナスが関連して起こります。

真菌(カンジダ)感染
白っぽいチーズ様、かゆみや痛みが強い
カンジダなどの真菌感染は、性感染症とは異なります。膣内は普段酸性に保たれていますが、ホルモンの変化で酸性環境が弱まったり、抗菌薬の内服後、湿っぽい環境、妊娠、糖尿病などが関連して起こることがあります。
女性の4人に3人は、生涯のうちに一回はカンジダなどの真菌感染症を経験します。何度か感染を繰り返すこともあります。おりものからカンジダが検出された場合も症状がなければ一般的には治療の必要はありません。

細菌感染
おりものは水様でグレーがかっており、匂い(魚臭)がある
膣分泌物pH4.5以上で顕微鏡で見るとクルー細胞という細菌が上皮細胞に付着した細胞を認めることがあります。
細菌性膣炎の原因菌の1つのガルドネラ菌Gardnerella)は症状のない女性の腟にも2030%はみられる菌です。細菌の数が増えすぎたり、体調不良などで抵抗力が落ちるとると症状が出ます。グラム陰性桿菌に分類され、顕微鏡検査や、分泌液のDNAテストで診断されます。症状がなければ必ずしも治療の必要はありませんが、妊娠中は早産や子宮内感染などの合併症のリスクを下げるために治療を行います。
トリコモナス
おりものは水様で黄色、グレーがかっており、泡立っている。
月経後に症状が強く、排尿時に痛みがある。
分泌液の顕微鏡検査で診断され、抗菌薬で治療します。

その他、クラミジア淋菌などが子宮頚部に感染する性感染症もおりものの増加に関連することがあります。クラミジアや淋菌は、パートナーを含めた治療が必要です。

膣炎を引き起こす通常の感染性原因を認めない場合、炎症性膣炎と診断されることがあります。炎症性膣炎はエストロゲン(女性ホルモン)の減少が関連していることがあり、おりものには匂いがなく、膣液のpH6以上でアルカリ性に近く、顕微鏡検査では白血球と傍基底細胞が主に認められます。治療ではエストロゲンの膣錠などを使います。