不注意、多動性、衝動性、反抗性について評価する。
自己評価とともに、複数の異なった環境(家庭、学校、コミュニティ)からの評価、
親に加え担任の先生などからの意見も参考にする。
患者がこれまでにADHDの診断と治療歴がある場合は、
過去の診療内容、現在の症状について確認し、治療の必要性について評価する。
他の精神疾患や薬の副作用を除外し、他の共存する疾患の有無を調べる
(甲状腺機能検査、頭部MRI、脳波検査は一般的には必要ない)。
学習障害の可能性があれば、知能検査や発達検査などの評価を行う。
知覚障害や運動機能障害を認める場合は作業療法への紹介を検討する。
共存する病状(不安、学習、気分、睡眠障害など)があれば
合わせて評価治療をおこなう。
ペアレントトレーニングや学校への介入が必要なことがあり、
心理療法などの紹介を検討する。
身長、体重、心拍数、血圧、症状、気分、治療の順守は、再診時に記録する。
診断補助検査として日本では下の質問用紙が使われることが多い。(日本語版あり)
ADHD-RS Ⅳ (子供)
CAARS (大人)