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A型肝炎・B型肝炎


A型肝炎ウイルスは感染者の便から排出され、このウイルスで汚染された水や食べ物の摂取で肝炎をおこします。ウイルスを持っている人が調理した食物に付着したり魚介類の生食や汚染された水より感染しますシンガポールや日本は衛生的なので感染することはあまりありませんが、他の国に旅行したり長期滞在すると感染のリスクが高くなります。先進国でもA型肝炎に汚染された冷凍ベリー(ブルーベリー、ストロベリーなど)の摂取より流行するケースが時に報告されています。

B型肝炎ウイルスは肝障害を起こすウイルス感染症で、感染者の血液や体液のウイルスから感染することがあります。B型肝炎の感染は乳児期の集団保育で知らないうちに感染したり、ウイルスを持つパートナーとの性感染症でおこることがあります。多くの国はB型肝炎ワクチンを定期予防接種と位置づけています。成人になって感染した場合、急性肝炎を起こし、乳幼児期に感染した場合、感染状態が継続し(慢性肝炎)、大人になって肝硬変や肝がんへ進展することがあります。
A型肝炎・B型肝炎の感染既往や予防接種の免疫の有無は、血液検査で確認することができます。
A型肝炎とB型肝炎の混合ワクチンもあります。今まで予防接種を受けたことがない人は接種をぜひご検討ください。

Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です