2021年1月31日 新年オンライン交流会で上の題目に関してお話ししました。
https://docs.google.com/presentation/d/e/2PACX-1vTSDistWNAeFYKwAFsMQDtrCvdlKU8UYcGCkECNbDYCQSeAmaFglz_e_E9GRM1GBPWPWAwZBolRNft_/pub?start=true&loop=true&delayms=3000
その中から、「Kindness」と「Social Emotional Learning」についてお伝えします。
■「Kindness」
「親切な行為をすると人間は幸福感を感じやすい」という報告があります。皆さんも、ちょっとした親切な行為で幸せな気分になったという経験があるかどうか思い出してみてください。
100の「親切な行為」を比較して作られた、10の「費用対効果の高い親切な行為」のリストがあり、その中には、自分や環境を衛生的にする、親戚にビデオ通話をする、家族のために食事をつくる、愛する人に感謝や愛情を伝える、近所の買い物などをサポートする、などの簡単に実行できる「親切な行為」が挙げられています。私はそれ以降、食事を家族に用意したり、家を掃除したりという時に「親切な行為をしている」と意識することを実践していますが、不思議と面倒な家事も苦にならないので皆様にもお勧めします。
■「Social Emotional Learning」
シンガポールでは2020年4-5月頃Circuit Beakerという部分的なロックダウンが行われて、学校がお休みでどこにも出かけることができない期間が1か月程度ありました。私の中学生の娘は、反抗期に突入し暇に任せてYoutubeを朝まで見続け、親の私はどう対応したものか考えあぐね途方に暮れていました。幸い学校が開校した後は、生活リズムを取り戻し、マスクを付けて元気に登校しています。
このような経験から、子どものリジリエンスを高める教育について興味を持ち、「Socilal Emotional Learning」を知りました。SELは人間関係や自分の感情に関するスキルを学ぶ教育で、SELの学びは、学業成績、態度、自分自身や他者に対する行動、将来の収入に影響を与えるという調査報告もあるそうです。シンガポールの学校でも小学校以降のカリキュラムの中に取り入れられています。シンガポール在住のカウンセラー佐渡涼子さんよりSELを提唱している米国CASELの5つの理論(自己認識、自己管理、社会・他者認識、人間関係のスキル、責任ある意思決定)について説明がありました。このコロナ禍でリジリエンス向上のため、子ども達にぜひ学んでほしいと思います。
UNESCOの報告では、2021年12月1日時点で学校が休校になっている子どもは世界に約5人に1人おり、コロナウイルス流行再燃により増加傾向にあるそうです。子供たちのためにも状況が改善しすべての学校が再開することを願っています。
参考ウエブサイト
* Science says being kind pays off.
https://medicalxpress.com/news/2020-07-random-science-kind.html
* 費用対効果の高い「親切な行為」ベスト10
http://healthwayjapanese.blogspot.com/2020/08/kindness.html
* シンガポール教育省(SEL)
https://www.moe.gov.sg/education-in-sg/our-programmes/social-and-emotional-learning/sel-resources-for-parents