前立腺肥大症の治療に使用される、シンガポールで処方可能なα1遮断薬にはアルフゾシン10mg、プラゾシン、テラゾシン2-10mgなどがある。
前立腺の大きさが症状と関連すると一概に言えず、前立腺重量が20g以下であっても尿閉塞や閉塞症状を呈することがある。
無症候性の顕微鏡的血尿を呈するケースの中で前立腺肥大が原因となるケースもある。
夜間頻尿のみが症状である場合、夜間多尿や睡眠障害が原因であるケースもある。
夜間多尿を診断するには、24 時間排尿記録を用いる。
頻尿に対する基本検査ー症状と病歴の確認,身体所見,尿検査を行う。
治療を行う場合ーPSA測定、症状・QOL 質問票,排尿記録,残尿測定などの検査を行うことが望ましい。
その他の検査ー尿培養,尿細胞診,血清クレアチニン測定,前立腺超音波検査など。
残尿100ml、PSA高値、尿閉等、重篤な症状があれば,専門医に紹介する
前立腺肥大症を想定した治療として、行動療法やα1遮断薬以外にはPDE5 阻害薬による薬物療法がある。PDE5 阻害薬はED治療薬としても使用されている。
OAB の改善が得られない場合は,抗コリン薬やβ3作動薬などの併用することがあるが,基本は専門医に紹介が望ましい。