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気分変調症・持続性抑うつ障害(診断基準メモ)

気分変調症はDSM-5では持続性うつ病性障害に名称が変更された。

■persistent depressive disorder(PDD)(DSM-5)の診断基準 

1日の大半の日が憂鬱*な気分になる

(成人では2年以上、青年期および児童では1年以上)

(*イライラとして現れることもある)、


 かつ、


ー 過去2年間に無症状であったことがない


ー 下のうち少なくとも2つを含む(覚え方 HE'S 2 SAD)

  絶望感 feelings of hopelessness (H)

  倦怠感 fatigue or low energy (E)

  自尊心の低さ low self-esteem (S)

  不眠あるいは過眠症 hypersomnia or insomnia (S)

  過食あるいは食欲不振 overeating or poor appetite (A)

  集中力がない、優柔不断 poor concentration, indecisive (D)


■Dysthymia(ICD-10)の診断基準

うつ病の典型的な症状が数年間存在するが、重度ではなく症状が持続している。


■プライマリケアでの注意事項

9項目のPatient Health Questionnaire(PHQ-9)が有効

自殺の危険性を慎重かつ継続的に評価することが必要であり、

患者に直接、希死念慮について質問する。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です