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頭痛精査のCT、MRIの選択、Red Flagsに関して(勉強Memo)

 CTとMRIを選択する際の考慮事項


緊急時や急速に進行する頭痛など、頭蓋内出血の除外にはMRIよりもCTが望ましい。

MRIは放射線リスクを伴わず、頭蓋内病変の疑いに対してより詳細な検査が可能である。


1. 片頭痛または緊張性頭痛の患者: CT・MRIの適応なし。

2. 群発頭痛またはその他の三叉神経性自律神経性頭部痛の患者: MRI>CT

3. 突然の激しい頭痛: CT>MRI

4. 頭痛とがんまたは感染症(疑いまたは既知)の患者: MRI>CT

5. 外傷後頭痛の患者: CT>MRI 

6. Red flags を伴う頭痛、または頭痛の悪化を伴う: MRI>CT


頭痛のRed flags SNNOOP10

Systematic - 発熱を含む全身症状

Neurological - 神経障害または機能障害

Neoplasm - 既往歴に新生物

Old - 高齢(50歳以上)

Onset - 突然の頭痛発症

P(x10) 

 - 頭痛のパターン変化または最近の発症(Pattern)

 - 体位性頭痛(Positional)

 - くしゃみ、咳、運動によって誘発される(Precipitated)

 - 乳頭浮腫(Papilledema)

 - 進行性頭痛および非典型的頭痛(Progressive)

 - 妊娠または産褥期(Pregnancy)

 - 自律神経を伴う眼痛(Painful eye)

 - 外傷後の頭痛(Post-trauma)

 - HIVなどの免疫系の病態(Pathology)

 - 頭痛発症時の鎮痛剤の過剰使用(Painkiller)


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です