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シンガポールの尿路感染症の治療方針アドバイス(勉強メモ)

 シンガポールの(女性の)尿路感染症の治療方針アドバイス

無症候性細菌尿とは、症状が無いが、一定数以上の細菌が尿中に認められる状態です。無症候性細菌尿とは、単一の細菌数(>10⁵/mL)を分離することである。細菌尿の診断は、尿培養検査で行います。

健康で妊娠していない女性における無症候性細菌尿のスクリーニングおよび治療を実施する必要はありません。治療を実施しなくても経過(症候性尿路結石症や尿路敗血症などの合併症の発症)に差がないという報告があるようです。


単純性膀胱炎にはニトロフラントインを処方する。

ニトロフラントインが適さない場合は、

アモキシシリン-クラブラン酸塩またはホスホマイシンを処方する。


参考資料:https://www.ace-hta.gov.sg/docs/default-source/acgs/uti-appropriate-diagnosis-and-antibiotic-use-for-uncomplicated-cystitis-and-pyelonephritis-(dec-2023).pdf?sfvrsn=1bb4f1a0_8


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その他のガイドラインの記載事項 合併症の無い急性膀胱炎の治療薬 ニトロフラントイン(マクロビッド)100mgを1日2回、5日間経口投与。 トリメトプリム/スルファメトキサゾール160mg/800mgを1日2回、3日間経口投与 ホスホマイシン3g単回経口投与 ニューキノロン系抗菌薬は、合併症のない膀胱炎の第一選択薬としては推奨されない。 治療または予防にクランベリージュースを使用することを支持する十分な証拠はない。
Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です