セロトニン症候群を起こす可能性のある薬剤の例:
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)シタロプラム、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、パロキセチン、セルトラリン、ダポキセチン
三環系抗うつ薬(TCA)クロミプラミン、イミプラミン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI) ベンラファキシン、デュロキセチン
その他の抗うつ薬 ミルタザピン
モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)モクロベミド、フェネルジン、トラニルシプロミン
鎮痛剤 ペチジン、フェンタニル、トラマドール
ハーブ製品 セント・ジョーンズ・ワート
その他 メチレンブルー(診断用染料)、リネゾリド(抗生物質)、デキストロメトルファン(咳止め薬)
病態:セロトニン過剰状態
症状:精神状態の変化、自律神経亢進、神経筋異常(ミオクローヌス)
治療:薬剤中止、第一世代抗ヒスタミン薬、ベンゾジアゼピン(diazepam)、補液、熱には冷却
治療で使用する薬剤(注射):
diazepam 一般に成人には、初回10mgを筋肉内または静脈内に、できるだけ緩徐に注射する。
chlorpromazine
コントミン D2受容体拮抗薬、他の受容体の拮抗作用も強い。抗コリン作用(M1)、鎮静作用(H1)(D2>>>M1≒H1≒α1>5-HT2)筋注・静注。低血圧を予防するために輸液を実施。クロルプロマジン塩酸塩として、通常成人1回10〜50mgを筋肉内に緩徐に注射する。
Chlorpheniramine 抗ヒスタミン剤 通常、成人1 回5〜10mgを1日1〜2回、皮下、筋肉内または静脈内注射。