レジオネラ感染症の臨床症状は、肺炎を伴わない軽度のインフルエンザ様疾患(ポンティアック熱ー治療不要)から、レジオネラ肺炎、全身症状を起こすレジオネラ症まで様々です。
旅行(ホテル、クルーズ)後 2 週以内の肺炎・高熱・胃腸症状は鑑別にレジオネラ症を考慮する必要があります。
ポイント
肺炎だけでなく胃腸、神経症状もある
胸部X線所見は様々で、非特異的
診断:尿中レジオネラ抗原検査(シンガポールではNUHやSGHの外注検査のようです)
ヒト-ヒト感染はない
治療: Azithromycin、Levofloxacin
症状について ①38.8 度以上発熱(67-100%) ②咳(41-92%) ③悪寒(15-77%) ④呼吸困難(36-56%) ⑤40 度以上発熱(21-62%) ⑥神経所見(38-53%) ⑦筋肉・関節痛(20-43%) ⑧下痢(19-47%) ⑨頭痛(17-43%) ⑩嘔気嘔吐(9-25%)
参考文献:レジオネラ病(セミナー) The Lancet,Jan.23,2016 西伊豆健育会病院 カンファランス資料 H28.11 仲田和正先生