胃内視鏡検査はシンガポールでは高額のため、胃がん検診として胃バリウム検査を希望される方がいます。胃バリウム検査は日本では胃がんスクリーニング検査として一般的な検査ですが、シンガポールでは胃がんスクリーニング検査として実施されることはなく、検査に時間がかかり、検査の精度も日本で実施するよりも劣る可能性があります。
シンガポールで実施する胃がん検診として、ガストロクリア(血液検査)をお勧めします。という検査があります。
ガストロクリアは…
· 血液検査でできる精度の高い胃がんのスクリーニング検査
· クリニックでの血液検査で実施可能
· 胃がんのマーカーであるmicro RNAを測定
· 胃バリウム検査のようにX線の被ばくの心配もなく、時間をかけず早期の胃がんも見逃すことが少ない
という特徴があります。
※胃がんの診断はできません。報告された数値が基準を超える場合は胃内視鏡検査に紹介可能です。
当院では、ガストロクリアを利用した会社の健康診断も承ります。詳しくはクリニックのウェブサイトをご覧ください。
胃バリウム検査 1) 感度70~80% 特異度85~90%
GASTROClear胃がんステージⅠ&Ⅱ 2) 感度88.9% 特異度68.4%
GASTROClear胃がんステージⅢ&Ⅳ 2) 感度88.4% 特異度68.4%
Hピロリ抗体(血清検査)2) 感度81.7% 特異度45.4%
ペプシノーゲン1&2 2) 感度20.2% 特異度95%
*がん検診(スクリーニング検査)には疾病の見逃しを最小限にするため感度の高い検査が適しています。
*がん検診の感度、特異度とは
感度:がんのあるものをがんと正しく診断する精度
特異度:がんでないものを正しくがんがないと診断する精度
*出典
1)国立がん研究センター 有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版
2)GASTROClearについて、シンガポールと韓国で行われた5,000人以上を対象とした臨床試験の報告 https://gut.bmj.com/content/70/5/829