風疹は、妊婦と発育中の赤ちゃんにとって非常に危険な病気です。
先天性風疹症候群(CRS)とは、母親が風疹ウイルスに感染している子宮内の発育中の赤ちゃんが風疹ウイルスに感染すると、特に妊娠初期に母親が感染した場合、難聴、白内障、心臓の障害、知的障害といった先天性風疹症候群(CRS)という障害が発生します。
風しんは、妊婦が感染すると生まれてくる子どもに影響が出ることがあり、感染対策が非常に重要です。ワクチンで予防できる感染症ですが、中年の日本人男性は、風しん抗体を持たないことがあり、自身が知らずに感染し、また、妊婦を含めた身近な人に感染を広めてしまう可能性があります。日本で風しん抗体保有率の低い可能性があるのは、厚生労働省の情報によると1962年(昭和37年)4月2日~1979年(昭和54年)4月1日生まれの男性ということです。
風疹の予防接種を受けていない人は、誰でもこの病気にかかる危険性があるため、予防接種歴を確認しましょう。
シンガポールでは風疹の予防接種はMMR(麻疹、おたふく、風疹ワクチン)で実施します。妊娠している女性は接種できません。女性が接種した後は2回月経が来る間は避妊をしてください。ご希望の場合はクリニックで風疹の抗体検査も実施可能です。