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海外駐在員の働きすぎにご注意ください

シンガポールで働く日本人の駐在員は、「人員が限られている」「日本の本社が勤務状況を把握しにくい」などの理由で、過重労働になりやすい傾向があります。英語での日常業
務、同僚との人間関係、家族の問題がストレス源になることもあるでしょう。ストレスが大きくなり過ぎると、疲労感が回復しなかったり仕事の能率が低下したりするだけでなく、気分の落ち込みや不安感などメンタル面で不調が現れることも少なくありません。

 こうしたストレス反応がある時は、早めの受診をお勧めします。症状が重い場合、勤務制限や上司・産業医への相談をアドバイスし、本人の許可があればシンガポールの直属上司との面談、日本の産業医とのやりとりを通して診断書を発行することもあります。休職が必要と判断されれば、早めに日本へ帰任する場合もありますが、そのままシンガポールで時短勤務などの業務制限のもとで様子を見て、症状の回復を待つケースもあります。

 海外駐在員は仕事の能力や適応力が高い人が選ばれることが多いですが、働き過ぎによってバーンアウトしてしまったら自分だけでなく、シンガポールに帯同している、または日本に残している家族の生活にも大きな影響を及ぼします。自分の人生を仕事で犠牲にすることがないように、心身の健康状態を常に意識して毎日を過ごしましょう。
Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です