このブログを検索

群発性頭痛(勉強メモ)

 ★注意:勉強メモ、日本の治療法と異なります

群発頭痛は、

一次性頭痛の一つで片側の自律神経症状を伴う激しい痛みの発作を特徴とする頭痛


群発頭痛の診断は、特徴的な臨床症状で行われる。

患者は通常、鋭い、刺すような、ズキズキする、または灼熱感のある眼窩周囲の痛みを特徴とする片側頭痛で、通常15分~180分程度の発作が続き、0.5-8回/日の頻度で「発作」または「群発」を起こし、通常1週間から1年間持続する。

典型的な発症年齢は10歳から39歳で、男性に多い。

危険因子:群発頭痛の家族歴やタバコの使用歴

頭痛はしばしば同側の頭蓋自律神経症状(結膜充血・涙の分泌)がある。


劇症型群発頭痛では、片頭痛、三叉神経痛、発作性動悸、結膜充血・涙を伴う短時間持続型片側神経型頭痛発作(SUNCT)症候群、頭蓋自律神経の特徴を伴う短時間持続型片側神経型頭痛発作(SUNA)症候群と鑑別する必要がある。

群発頭痛の二次的原因を除外するために、頭部MRI 頭部MRA を考慮する。


発作時の治療(日本のガイドラインとは異なります)

スマトリプタン6mg皮下注、20mg点鼻薬(単回投与)

ゾルミトリプタン5~10mg点鼻薬または5~10mg内服錠(単回投与)

患者を座位にしたまま、高流量マスクで6~12L/分の100%酸素を供給する。


無効時のその他の方法としては、オクトレオチド100mcg皮下注射やリドカイン10%点鼻薬、口蓋神経節刺激治療などがあるそうです。


予防治療(Dynamedより、主に海外の治療法)

ベラパミル 360mg/日 経口投与(即時放出型製剤の場合は分割投与;増量前後及び定期的に心電図検査が必要)

メラトニン 10mg 就寝時経口投与

リチウムとして1日900mgを分割経口投与する。リチウム濃度のモニター要する。

後頭下コルチコステロイド注射

シバマイド0.025%点鼻液 100mcL(各鼻孔):シバマイドはエルゴタミン製剤でカプサイシンと類似の構造を持つ 


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です