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重度デング熱


ショック症状で重症化しやすい時期は発症37日目です。

これらの症状に注意しましょう(warning sign
腹痛
嘔吐が続く
むくみ
粘膜からの出血
気力がない、あるいは落ち着きがない感覚
肝臓肥大
血小板数の急速な減少に伴うヘマトクリットの増加
 (毛細血管漏出および血液濃縮)

下のようなショックの兆候がないか注意します(診察所見)
頻脈、徐脈、脈が弱い
毛細血管の再充血時間の遅延> 2秒)
触診による四肢末梢の冷感、
口腔内の乾燥
皮膚の張り(ツルゴール)の.低下
頻呼吸
脈圧の低下(正常な収縮期血圧ですが拡張期血圧の上昇)
低血圧または脈圧の低下
 (拡張期血圧の上昇収縮期圧と拡張期圧の差が<20 mm Hg

発熱の初期段階をベースラインとして
血液検査によるフォローアップを行います(全血球
デング熱では、ヘマトクリット上昇、白血球数減少
血小板減少(ヘマトクリットの上昇に伴い血小板減少)がみられます。
血漿漏出および血液量減少を示唆するヘマトクリット値が
20%以上増加するなどの場合、
血小板が5万mm3(小児は8万mm3)を切る場合、
尿が6時間でないなど中等度以上の脱水症を認める場合は
輸液や専門医への紹介します。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です