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伝染性膿痂疹(とびひ)


感染部分の皮膚は、1日に数回、石けんと水で優しく洗います。

膿痂疹の範囲が狭ければ、抗菌薬の軟膏またはクリームを皮膚に直接塗って(外用)治療します。患部が広い面積に及ぶ場合や外用抗菌薬で治癒しない場合は、抗菌薬の内服治療を行います。

原因菌は 黄色ブドウ球菌 10%程度は溶連菌

抗菌薬初期治療は フシジン酸外用薬 ± セファレキシン でよいようです。 

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2~5歳の小児に最も多い

水疱型と非水疱型がある。

好発部位;うで 顔


非水疱性伝染性膿痂疹; 

黄色ブドウ球菌が圧倒的に多く、次いでA群β溶血性レンサ球菌が多い。

水疱性膿痂疹;

黄色ブドウ球菌が原因


メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に注意

初期治療に反応しない場合 皮膚病変からの滲出液のグラム染色および培養を実施


軽症例では一般に自然治癒する

初期治療

局所抗菌薬(例)フシジン酸2%クリーム1日3回 最長2週間


皮膚病変の範囲が広く、痂疲等ある場合 経口抗生物質を処方。

成人の治療には、セファレキシン250mgを1日4回、7日間経口投与する

小児の治療には、セファレキシン25~50mg/kg/日を3~4回に分けて経口投与する

小児におけるジクロキサシリンの用量は、体重および膿痂疹の重症度に基づく。

培養で連鎖球菌のみが検出された場合は、経口ペニシリンを使用。

MRSAが疑われる、または確認された場合は、ドキシサイクリン、クリンダマイシン、またはトリメトプリム-スルファメトキサゾールを使用。

膿痂疹は無治療の場合、通常14~21日で治癒するが、治療を行えば10日以内に治癒する。

再発性膿痂疹には鼻腔培養を行ない、MRSA陽性の培養に対しては、ムピロシンによる鼻腔内除染が有効であると報告されている。

感染予防のため 手洗いを励行し 開放皮膚病変を覆う。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です