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シンガポールで処方される睡眠薬

※最新情報は医師にご確認ください

■シンガポールで睡眠薬は非ベンゾジアゼピン系催眠薬のz-drugsとよばれる、ゾピクロン、ゾルピデムが主に処方されています。ベンゾジアゼピン系睡眠薬・非ベンゾジアゼピン系催眠薬はGP(一般医)の処方は、依存性と耐性のため、頓服で最小量で利用するように保健省から指導されており、通常処方量が制限されています。

DAYVIGO(選択的デュアルオレキシン受容体拮抗薬)シンガポールで認可を受けました。

■シンガポールでは、日本で利用可能な睡眠薬で、エスゾピクロン(非ベンゾジアゼピン系催眠薬)、ラメルテオン(メラトニン受容体作動薬)は認可されておらず、使用できません。

■メラトニンはシンガポールでは健康科学局の規制を受けない健康補助食品で、高齢者の睡眠の質の低下を特徴とする原発性不眠症の治療効果のある市販品として販売されています。また、メラトニン徐放薬 サーカディン2mg徐放錠は 1 錠中にメラトニン 2mg を含有している薬があり55 歳以上で処方可能です。

■その他、ドキセピンやトラゾドンが高齢者にとって依存性や耐性がない効果的な睡眠導入剤と考えられています。ドキセピンは三環系抗うつ剤で睡眠薬としては10㎎以下の低用量で使用します。トラゾドンはセロトニン5-HT2A、ヒスタミンH1、ノルアドレナリンα1受容体阻害作用がある古い抗うつ薬ですが、25㎎から効果が報告されています。


Centrepointのクリニック, Singapore, Singapore
シンガポールの総合診療医です