■診察のポイント
Dizzinessの特徴を確認— 特徴、タイミング、トリガー、持続時間など
難聴や耳鳴りなど随伴症状有無を確認
脳神経症状の有無を確認
—複視、顔面のしびれ、顔の脱力感、構音障害、嚥下困難、筋力低下など
頭痛、頭部外傷、毒素または薬物への暴露の有無
胸、背中、腹部、骨盤の痛みを確認し、胸腔内または腹腔内の救急疾患を除外する
■TiTrATE診断アプローチ
t-EVS triggered episodic vestibular syndrome
トリガーによって誘発される
主に、BPPVや起立性低血圧
Dix-Hallpike testー>BPPVの診断
起立性低血圧の診断ー>(臥位ー>立位)の血圧測定を行う
臥位から立位になった2-5分後
収縮期血圧低下20mmHg
拡張期血圧低下10mmHg
脈拍上昇30bpm
s-EVS spontaneous episodic vestibular syndrome
一般的な良性の原因は前庭片頭痛
その他、血管迷走神経性失神、パニック発作等メンタル症状、メニエール病(難聴あり)など
重症疾患には、後循環TIA、心肺疾患、低血糖症、一酸化炭素曝露、てんかん性めまいなどがある
s-AVS spontaneous acute vestibular syndrome
HINTS検査実施し、末梢性の原因と中枢性の原因を区別
通常、前庭神経炎のことが多い
HINTSテスト— Head-Impulse, Nystagmus, Test of Skew
(注意)BPPV患者には行わないこと
■慢性的な前庭症候群の場合、
原因として、薬の副作用、不安症、うつ病、
片側性前庭障害の補償が不十分、慢性的な両側性前庭障害
重症疾患としては、小脳変性症または後頭蓋窩腫瘍
■Dizzinessについて その他、
頸椎病変またはアーノルド・キアリ奇形で発生することがある
慢性経過の場合、グルコース、電解質、および血球数検査を検討
神経学的所見、HINTS異常、非対称または片側性難聴 ー>MRIを検討