めまいに関して
急性の眼振,回転性のめまい,不安定性,自律神経症状を伴う病態を
急性前庭症候群(acute vestibular syndrome;AVS)という。
AVSでは、末梢性(前庭神経炎),中枢性(脳梗塞等)の鑑別のため、
HINTS plusの実施します。初期の頭部MRIよりも鑑別の精度が高いようです。*
HINTS plusとはベッドサイドで簡単にできる検査です
■Head Impulse test (HIT)→ 頭位眼球反射が低下あれば、前庭機能に問題あり**
■Nystagmus → 方向交代制眼振、垂直眼振は中枢性の可能性高い
■Test of Skew deviation:斜偏位
■audiometryや音叉にて難聴チェック
*脳幹病変の頭部MRIは1cm未満の小梗塞は検出が難しく、2~3mmのthin sliceが必要。
**前下小脳動脈AICA梗塞では前庭動脈を含むため,HITで末梢AVSパターン を呈するので注意。難聴もチェック。