HPVワクチン

子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)感染が原因で起こる子宮のがんです。

HPVは…
 性交などで誰でも感染する可能性があります。
 HPV感染した状態が長期間続くと、数年間かけて前がん病変を経て子宮頸がんを発症することがあります。

HPVワクチンは…
 子宮頸がん全体の5070%の原因とされる2種類(1618型)の高リスク型HPVの感染を予防します。

世界保健機構(WHO)や国際産科婦人科連合(FIGO)が接種を推奨し、60カ国以上の国で定期接種が行われています。予防接種プログラムの効果として、子宮頚がんの前がん病変の発症率が約50%減少していることが複数の国々(欧米、豪州)で報告されています。
一方、日本では、HPVワクチン接種後の有害事象の懸念から接種勧奨が中止され2年以上経ちます。厚生労働省の調査では、慢性疼痛・運動障害等の有害事象は10万接種あたり2.0件の頻度と報告されていますが、これらの症状とワクチン成分との因果関係を示す科学的・疫学的根拠は得られていません。

日本では若い女性を中心に毎年1万人が子宮頚がんと診断され、増加傾向にあります。
過度な心配で予防接種を避け、疾病予防ができないという不利益がないように、有効性とリスクを正しく理解し接種を検討しましょう。

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ガーダシル4価HPVワクチンの実際の予防効果についてカナダで調べたところHPVが関連する病気のNNTthe number needed to vaccinate尖圭コンジローマは8子宮頸がんは324とのことですつまり8人に1人の割合で尖圭コンジローマにかからずに済んだ324人に1人の割合で子宮頸がんにかからずに済んだということです厚生労働省の報告では頭痛や全身の体の痛み倦怠感など持続的な副反応の報告は10万接種に2例とのことです
予防接種の利益と副反応について客観的に比べて接種についてぜひ前向きに検討してください。

参考資料:厚生労働省ホームページ 子宮頸がん予防ワクチンに関する情報
日本産科婦人科学会 子宮頸がん予防ワクチンHPVワクチン接種の勧奨再開を求める声明Estimating the number needed to vaccinate to prevent diseases and death related to human papillomavirus infectionhttps://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1950193/